ガラスが割れてしまった場合、そのガラスを修理するまでにどれくらいの時間がかかるのか大変気になる所です。屋外と面したガラスは出来るだけ早急に修理をしなければ防犯上も心配だと思います。玄関ガラス、窓ガラスや施設のガラス、ペアガラスなど外に面するガラスの修理にかかる時間や日数について説明している記事となります。対応するガラス屋さんによっても多少異なるとは思いますが参考にされて下さい。
ガラス交換に必要な時間と日数
ガラス交換にかかる日数は、1日~2週間程度となります。ガラスの種類やガラス修理業者の対応によりばらつきはありますが、1ヶ月近くかかる事は殆どないといえます。ガラスの種類によっては即日修理も珍しくありません。詳しく見て行きましょう。
単板ガラス(透明ガラス・すりガラス・型板ガラス)
ガラス交換に必要な時間は即日(作業時間は1時間前後)※現地で作業を行う時間です。ガラス業者がお店に持って帰った場合は移動時間などが別にかかります。
【説明】
築年数が2000年~2010年以前の一般の住宅では、単板ガラスと言われるガラスが取付けられている事が多いです。一方、近年の住宅ではペアガラス(複層ガラス)仕様の窓やドアガラスも増えています。見分け方は簡単です。ガラスが複層になっているか、なっていないか、それだけです。割れたガラスの奥にもガラスがあり、外の空気が入ってこなければ複層ガラス=ペアガラス(もしくはトリプルガラス)です。割れたガラスから外気が入って来るのであれば単板ガラスと言う事になります。
単板ガラスは、透明ガラス、すりガラス、型板ガラスがもっともメジャー種類となります。これらのガラスは即日交換出来る可能性が高いです。当社もそうですが、最近のガラス屋さんは、車両にガラスの在庫を積んで現地に向かいますので、ガラス修理の見積りに了承を頂ければそのままガラス交換を行うケースも珍しくありません。
網入りガラス
ガラス交換に必要な時間は即日(作業時間は1~2時間前後)~翌営業日※作業時間は現地で作業を行う時間です。ガラス業者がお店に持って帰った場合は移動時間などが別にかかります。またコーキング施工になる事が多くその場合は単板ガラスより作業時間がかかります。
また、網入りガラスは、網の入り方が3通りあります。さらに、透明網入りガラスと型板網入りガラスの2種類のガラスがあります。合計で6通りの網入りガラスがありますのであまり出ない網入りガラスは在庫で持っていないガラス店も多いかと思います。その場合は、当日~翌日ガラス問屋さんで仕入れて修理する事になります。
【説明】
網入りガラスはマンションや施設で使用されている事が多いガラスです。厚さは6.8mmが標準となりますので通常使用されている事の多い、単板ガラスの3mm~5mmと比べるとかなり分厚いガラスです。ガラスの内部にワイヤーが入っていますが、前述しました様にワイヤーの入り方は3通りあります。
・ヒシクロス
菱形にワイヤーが入っている網入りガラスです。
・縦ワイヤ―
縦方向にワイヤーが入っている網入りガラスです。
・クロスワイヤー
碁盤の目の様に縦と横にワイヤーが入っている網入りガラスです。
ヒシクロスは透明・型板問わず、使用されている場所が多いのでガラス屋さんでも在庫で持っている事が多いと思いますが、縦ワイヤーやクロスワイヤーはあまり使用されないガラスではなので、修理までの日数が翌日以降になる可能性はあります。
ペアガラス
ガラス交換に必要な時間は5営業日~2週間程度
【説明】
ペアガラスを直に用意する事はまず出来ないです。単板ガラスは大きな板ガラスを適寸にカットして交換しますが、ペアガラスは1つの商品となります。そのため、サッシの品番やガラスの原寸を確認してペアガラスを発注します。ペアガラスを製造できるガラス店でも数日の時間がかかる事が一般的です。長くなると2週間程度の時間を要す事も覚悟しなければなりません。
また、ペアガラスの内、1枚のガラスしか割れてない場合でも、2枚1組となりますので割れていない方のガラスも一緒に交換する事になります。サッシの中の見えない部分で2枚のガラスは1組にくっついています。
強化ガラス
ガラス交換に必要な時間は1週間~2週間程度
【説明】
強化ガラスは、施設や学校で使用される事の多いガラスです。一般家庭で使用される事はあまりありません。テンパガラスとも言われます。学校用の強化ガラスとして、AGCではスクールテンパ、セントラル硝子ではスクールテンパレックスと言う商品名で強化ガラスを販売しています。強化ガラスは単板ガラスの3~5倍の強度があると言われますが、割れ替えの際はオーダーメイドで製作する事になるので日数は1~2週間と長めになります。
防犯ガラス
ガラス交換に必要な時間は2週間程度
【説明】
防犯ガラスは合わせガラスともいい、ガラスとガラスで特殊フィルムをサンドイッチ状に挟み込んだガラスの事です。防犯性の高いガラスとなっており、ガラスが割られたとしても内部の特殊フィルムがなかなか貫通しないので窓の鍵であるクレセント錠を解除する事が出来ずに、泥棒が諦めて退散する事を目的としています。
防犯ガラスも完全にオーダーメイド商品となる為に納期は長めです。ガラス交換まで2週間程度の期間が必要となるでしょう。
ガラスのサイズも重要です
それぞれのガラスの種類について、ガラス交換までの時間や日数について説明しましたが、べつにもう1つ重要な事があります。
サイズについてです。
例えば即日修理が可能と言う、単板ガラス(網入りガラス含む)ですが、一般的なガラス屋が持っている在庫のガラスは3×6(サブロクサイズ)と言われる大きさです。909×1818(ミリ)このサイズ以内であれば当日修理出来る可能性が高いですが、これを超えると翌日以降になる確率が高まります。
ガラス交換が出来るまでの防犯対策
ガラス交換までの時間や日数と合わせ気になるのは「もし、当日にガラス修理出来なかったら防犯上どうすれば良いのか?」と言う事ではないでしょうか?ガラス面に段ボールを貼り付けてしばらく凌ぐのが最も経済的ですが、やはり不安が残りますね。ガラス交換まで日数がかかる時の、防犯対策について考えてみたいと思います。
別のガラスを一時的に入れてもらう
例えば次の様な時は一時的に別のガラスを入れてもらい、改めて別日でガラス交換を行うのはいかがでしょうか?
・単板ガラスで、たまたま必要なガラスを業者が在庫で持っていない場合
・強化ガラスや、防犯ガラスなど納期がかかる場合
コンパネを入れてもらう
・サイズが大きいガラスで、1枚のガラスでは事足りない時は、コンパネ(8~10mm)を適寸カットして1つの窓に2枚~入れる事で代用します。ホームセンターでコンパネを購入すればカットをサービス(有料)で行ってくれる店舗もあります。
・防犯上強度を上げておきたい場合は、ガラスよりも分厚いコンパネの方が強度は強いです。
・ペアガラスなどガラスを入れる部分のサッシ開口が広い場合はガラスよりも分厚いコンパネの方が良いと思います。
※注意点としてコンパネは明かりを取り込みませんので一部分暗くなる事も事前に検討しておきましょう。
まとめ
本日は、ガラス交換までの時間や日数について、ガラスの種類ごとに説明をいたしました。また注意点としてガラスのサイズも合わせてチェックする必要があります。仮にガラス交換がすぐに出来ない時は、別のガラスや素材で代用する事を検討すると良いです。内容を十分に理解して、ガラス業者に来てもらう前に電話口でどの様な対応になるのか すり合わせておくと気持ちの面で安心できるかと思います。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。