雨戸に防音効果はあるのか?雨戸の防音性能をアップする方法とは?

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雨戸には防音効果はあるのでしょうか?

雨戸といえば、窓全体を覆う防護製品です。

そのため防音を期待したいところですが、実際、雨戸には「防音効果」はあるのでしょうか。

今回は、雨戸とは何か・雨戸の防音効果・窓から音が入る原因・窓の防音性能をアップする方法・雨戸の防音以外の効果の5点についてわかりやすくご紹介します。

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雨戸とは何か?

雨戸とは、建物の窓の外側に設置した、窓とほぼ同サイズの板戸のことです。

雨戸の特徴とは?

雨戸には、次の3つの特徴があります。

・雨戸の主な目的は、雨・風・飛来物から「窓」を守ること

・雨戸は大きく分けると「引き戸タイプ」「折り戸タイプ」「シャッタータイプ」の3タイプがある

・雨戸は不要の時は、収納したり、折りたたむことができる

雨戸の設置がおすすめの場所とは?

雨戸は、主に次の場所への設置がおすすめです。

・寝室の腰高窓(こしだかまど)

・リビングルームの掃き出し窓

・子ども部屋の腰高窓

雨戸に防音効果はあるのか?

雨戸を使用すると、窓が全体が雨戸でふさがれます。

こうなると、外から中の様子は伝わりません。

外の音も伝わりにくい印象です。

では、雨戸には「防音効果」はあるのでしょうか。

結論からいうと、雨戸には防音効果があります。

理由は、雨戸には音をはじき返す機能があるからです。

一般的な雨戸でも、-5デシベル下げることができるといわれています。

デシベルとは、騒音などを数値化する時に使われる音の単位のことです。

測定したデシベルが低いほど、音が伝わりにくいということになります。

〇デシベルと音量について

デシベル(dB)音の倍率
0dB   1倍
6dB2倍
10dB3倍
20dB10倍
40dB100倍
60dB1,000倍
80dB10,000倍

窓から音が入り込んでくる原因とは?

建物の外装の中でも「窓」は、最も「外からの攻撃に弱い部分」です。

窓からは光や熱も入り込みますが、実は「音」も入り込みます。

窓の中で、音が入り込むのは「窓枠」と「窓ガラス」の2箇所です。

こちらでは、窓から音が入り込んでくる原因について詳しくご紹介します。

窓枠

窓枠から音が入る原因は「戸車とレールのすき間」「召し合わせのすき間」「上桟(うわざん)・下桟のすき間」などの各すき間から、音が侵入してきます。

すき間には音をさえぎるものが何もないので、このすき間から音がスルッと入ってきます。

窓ガラス

窓ガラスから音が入る原因は、窓ガラスを透過して音が入ってくるからです。

単板ガラスは特に音が透過します。

メカニズムは次の通りです。

入射音は、窓ガラスにぶつかると「反射音」と「透過音」の2つに分かれます。

この時、周波数が低いと窓ガラスではじかれます。(反射音のこと)

周波数が高くなると、音が窓ガラスを通過して先に伝わりやすくなります。(透過音のこと)

窓の防音性能をアップする方法とは?

雨戸を使うことで、一定の防音効果はあります。

ただし、ノーマルでは、それほど高い効果はありません。

こちらでは、窓の防音性能をアップする3つの方法についてお伝えします。

防音性能が高い雨戸にリフォームする

1つ目の方法が「防音性能が高い雨戸にリフォームする」ことで、防音性能をアップできます。

雨戸の中には、断熱性能が高い「断熱雨戸」があります。

断熱雨戸には、ウレタンが注入してあり、このウレタンが「断熱効果」と「防音効果」を発揮します。

防音効果は-5デシベル前後も遮音してくれます。

雨戸に遮音シートを貼る

2つ目の方法が「雨戸に遮音シートを貼る」ことで、防音性能をアップできます。

遮音シートとは、粘着性が高く、布テープのように貼り付けて使うことができるテープ材のことです。

使い方は、雨戸の裏側に貼るだけでOKです。

通常遮音シートは、天井面・壁面・給排水用配管・ダクトなどに幅広く使われています。

最大のメリットは、空気中の音は通しませんが電波は通します。なのでWi-Fiやスマホの通信に悪影響を及ぼすことはありません。

雨戸に遮音シートを貼る

3つ目の方法が「内窓を設置する」ことで、防音性能をアップできます。

雨戸の設置だけでも、-5デシベル程度の防音効果があります。

もし、それでも我慢できないくらいに音がうるさい時は、内窓を設置することをおすすめします。

内窓を設置すると、さらに-10〜15デシベル程度も防音性能がアップします。

実は人の耳は、不快な音になると例えデシベルが小さくても、大きな音に聴こえてしまうことがあります。

また、-10デシベル下がると、音が半減したように感じてしまうこともあります。

外からの音が、不快で我慢できない時は、ぜひ内窓の設置をご検討してみてください。

雨戸の防音以外の効果とは?

雨戸には、防音以外にも、おすすめの効果がいくつもあります。

こちらでは、雨戸の防音以外の効果についてお伝えします。

防風効果

1つ目が「防風効果」です。

雨戸は破壊的な強風から、住宅の窓を守ってくれます。

雨戸を使う1番の理由は防風効果であり、台風・大風・飛来物よけが目的です。

特に雨戸をおすすめする理由は、近年は台風が大型化していたり、竜巻や突風が急に発生することがあるからです。

大型化して、勢いがある台風になると、窓はひとたまりもありません。

雨戸を設置することで、窓の破壊を防いでくれます。

防雨効果

2つ目が「防雨効果」です。

雨戸は予測不能な激しい雨から、住宅の窓を守ってくれます。

最近は異常気象が起こりやすく、一瞬で大量の雨が降ることがあります。

特に、大量に水蒸気を含んだ大気が急激に冷やされると、積乱雲が発生して「線状降水帯」が形成されます。

すると、そのエリアは「集中豪雨」に見舞われ、大雨が長時間続くことになります。

雨の激しさと、突風が起こることで、瓦などの飛来物が窓を襲うことがあります。

集中豪雨の時に窓が割れると、手の施しようがありません。

雨戸は、これらの局地的で、急激な大量の雨から窓ガラスを守ってくれます。

防犯効果

3つ目が「防犯効果」です。

雨戸は予測困難な侵入者から、住宅の窓を守ってくれます。

空き巣は、常に人が入れるサイズの窓を探しています。

理由は、彼らの侵入口になるからです。

空き巣が選ぶ侵入用の窓のポイントは、手間なく、ラクに侵入できる窓であることです。

そのため「1階のリビングルームの掃き出し窓」は、彼らの絶好のターゲットになります。

空き巣から掃き出し窓を守るには、雨戸を設置することで防げます。

その理由は、雨戸には「内カギ」があるからです。

「内カギ」を閉めると、外部から雨戸を外すことは簡単にはできません。

一般的な「内カギ」でも時間がかかりますが、さらに複雑な構造の「内カギ」だとほぼ解除は不可能です。

よって空き巣は雨戸があるだけで、侵入を断念します。

まとめ

今回は、雨戸とは何か・雨戸の防音効果・窓から音が入る原因・窓の防音性能をアップする方法・雨戸の防音以外の効果の5点についてご紹介しました。

雨戸があるだけで、簡易的に防音効果を発揮してくれます。

また、雨戸は防音効果以外にも、防風効果・防雨効果・防犯効果で、住宅の窓を守ってくれます。

もし現在、雨戸の設置でお悩みであれば、ぜひ一度雨戸の専門業者にお問い合わせすることをおすすめします。