マンションの大規模修繕における窓・サッシの取り扱いについて解説

サッシ修理交換

マンションでは定期的に大規模修繕が行われますが、窓・サッシについての取り扱いについて知らないという方も多いのではないでしょうか。窓・サッシには耐用年数があるため、劣化が進んでしまったら交換しないと雨漏りなどの原因となるため注意が必要です。そこで本記事では、マンションの大規模修繕においての窓・サッシの扱いについて詳しく解説します。

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マンションの大規模修繕とは?

大規模修繕とは、建設からの年数が経過するとともに劣化してしまうマンション本体や各種設備を定期的に修繕することを指します。マンションの大規模修繕は設備の故障や劣化などをチェックするなど、安全面を配慮して行わなければならないものですが、マンションの資産価値を保つためにも重要な役割を果たしています。

マンションの大規模修繕では共用部分のみを修繕することが一般的ですので、専有部分である室内の修繕は基本的に行われません。ただし、室内の設備においても「窓」「サッシ」「玄関ドア」「バルコニー」などのマンションの外観に関わる部分やほかの住人が目にする部分に関しては「専用使用部分」といって、専有部分ではなく共用部分として扱われるため大規模修繕の対象に該当してしまうのです。

マンションの大規模修繕が行われる周期

マンションの大規模修繕は13年〜16年ほどの周期で行われることが一般的です。ただし、大規模修繕はマンションによっても異なるため、お住まいのマンションがどのような流れで大規模修繕が実施されるのかを確認しておくことが大切になります。

また、大規模修繕の回数によっても修繕の対象となる設備は異なり、1回目の大規模修繕ではマンションの外壁などの外部を中心的に修繕されます。2回目の大規模修繕ではマンションの劣化が進んでいることが多いため、外部だけではなく内部の設備などについても修繕の対象となります。3回目にもなると多くの設備の耐用年数が近づいていることもあり、主要な設備はもちろん、耐震工事や省エネ工事などの時代に合わせた工事が行われることがあります。それ以降の大規模修繕に関してはその都度必要となる修繕が行われます。

マンションの大規模修繕が行われる流れ

マンションの大規模修繕が行われる流れはマンションの規模によっても異なります。大きなマンションの場合は管理組合のなかから有志が集まって「大規模修繕委員会」が発足されて大規模修繕について話し合われる形式が多いですが、小規模・中規模のマンションの場合はマンション管理組合とマンション管理会社が話し合って大規模修繕について決めることが一般的です。もちろん、大規模修繕が行われる場合はあらかじめ通知があるため、いきなり工事が行われるということはありません。

マンションの大規模修繕にかかる費用

マンションの大規模修繕にかかる費用は1回あたり一世帯が負担する金額は100万円ほどと高額になるため「修繕積立金」を管理組合に支払い、毎月積み立てておくことが一般的です。そのため、マンションの大規模修繕に窓・サッシの修繕計画が組み込まれている場合には追加で費用を支払うことはありません。ただし、窓・サッシが大規模修繕の計画に組み込まれていない場合においては自身で費用を負担して窓・サッシを修理・交換する必要があります。

マンションの大規模修繕で窓・サッシが対象になるケース

マンションの大規模修繕で窓・サッシが対象になるのは3回目の大規模修繕のタイミングです。というのも、窓・サッシの耐用年数は30年〜40年ほどと言われているからです。そのため、マンションの建設から36年ほど経過したタイミングで行われる3回目の大規模修繕において窓・サッシが修繕の対象となることが多いのです。

マンションの窓・サッシを自分で交換することは可能?

先ほどもお伝えした通り、マンションにおける窓の部分は共用部分に分類されるため、本来であれば居住者ひとりの意見だけで勝手に交換を行うことはできません。しかし、マンション標準管理規約において、窓・サッシの交換を個人の意志で行うことが認められています。

マンション標準管理規約に記載されている内容は以下の通りです。

”マンション標準管理規約(窓ガラス等の改良)

第22条 共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉その他の開口部に係る改良工事であって、防犯、防音又は断熱等の住宅の性能の向上等に資するものについては、管理組合がその責任と負担において、計画修繕としてこれを実施するものとする。

2 管理組合は、前項の工事を速やかに実施できない場合には、当該工事を各区分所有者の責任と負担において実施することについて、細則を定めるものとする。”

(出典:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)第22条」

マンションの窓・サッシを実費で交換するときの費用相場

マンションの窓・サッシを実費で交換する場合の費用相場は、200,000~400,000円ほどが費用相場となります。マンションの窓・サッシの交換は基本的に、もともと設置されているスペースをそのまま利用する「カバー工法」が用いられるため、周辺の壁の工事などを壊すなどの大掛かりな工事は原則行いません。ただし、依頼する業者や窓・サッシの機能性などに応じて費用は大きく異なるため、相見積もりなどを出してもらって適切な費用を把握することが大切です。

まとめ

本記事では、マンションの大規模修繕においての窓・サッシの扱いについて詳しく解説しました。基本的に窓・サッシについては大規模修繕に組み込まれることが多いですが、組み込まれていない場合は大規模修繕のタイミングではないときに修理・交換が必要になった場合は自身で修理・交換をする必要があります。ぜひ本記事を参考にししてマンションの窓・サッシと大規模修繕の関係について理解してみてください。


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