マンションの玄関ドアを開けっ放しにするのはNG?さまざまなリスクとは!

ブログ

マンションは戸建住宅やアパートよりも気密性が高いことが多いため、換気のための玄関ドアを開けっ放しにしているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、マンションの玄関ドアは出入り口としての役割だけではなく、法律に関わる重大な役割を担っているため、開けっ放しにすることが禁止されている場合も多いのです。

とはいえ、マンションの玄関ドアの役割を知らないと、どうして開けっ放しにしてはいけないのか納得できませんよね。

そこで本記事では、マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることで生じるさまざまなリスクについて詳しく解説します。

山口県|玄関ドアの困ったは、窓店(マドミセ)が解決します!玄関ドア修理・交換は施工実績多数です。詳細は専用ページでご確認下さい!

マンションの玄関ドアを開けっ放しにするのは問題ない?

結論から申し上げますと、マンションの玄関ドアを開けっ放しにするのは大きなリスクがあるためやめておくことが無難です。

というのも、マンションの玄関ドアは人が出入りするためだけの設備ではなく、万が一火災が発生したときにマンション全体に火の気が行き渡らないように火を遮断するための「防火扉」としての役割があるからです。

マンションの玄関ドアについては総務省消防庁の「特定共同住宅等の位置、構造及び設備を定める件」によって以下のように定められています。

”イ 上下に設けられた開口部(直径〇・一五メートル以下の換気口等及び相互間の距離が三・六メートル以上である開口部を除く。)に防火設備である防火戸が設けられていること。 ロ 住戸等で発生した火災により、当該住戸等から当該住戸等及びそれに接する他の住戸等の外壁に面する開口部を介して他の住戸等へ延焼しないよう措置されたものであること。 (三)住戸等と共用部分を区画する壁は、次に定めるところによること。 イ 開口部((イ)から(ハ)までに掲げる換気口等を除く。)には、防火設備(主たる出入口に設けられるものにあっては、随時開くことができる自動閉鎖装置付のものに限る。)である防火戸が設けられていること。 (イ)直径〇・一五メートル未満の換気口等(開放性のある共用部分に面するものに限る。) (ロ)直径〇・一五メートル以上の換気口等であって、かつ、防火設備が設けられているもの。 (ハ)(イ)及び(ロ)に掲げるもののほか、開放性のある共用部分以外の共用部分に面し、かつ、防火設備が設けられている換気口等”   (出典:総務省消防庁「特定共同住宅等の位置、構造及び設備を定める件」

このように、マンションの玄関ドアは火災を防ぐために大きな役割を果たしている設備となるため、開けっ放しにしてしまうと火災を防ぐ防火扉としての役割を果たすことができないため、換気などで開けっ放しにすることは基本的に認められていないのです。

マンションの規約で禁止されている場合がほとんど

マンションの玄関ドアは防火扉としての役割もありますが、実際に防火扉として認識している方も少ないため、マンションの規約で開けっ放しにすることを禁止している場合がほとんどです。

マンションの玄関ドアが防火扉としての役割を担っているのは、国の定める規定によるものですので、大家さんやマンションの管理会社が独自に判断して許可できるものではありません。

そのため、マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることはNGなのです。

マンションの玄関ドアを開けっ放しにするその他のリスク

先ほどもお伝えした通り、マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることはNGですが、短時間の換気であれば許容範囲と言えるでしょう。

しかし、短時間であっても以下のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 騒音トラブル
  • 異臭トラブル
  • 防犯トラブル

それぞれのトラブルについて、以下で詳しく解説します。

1.騒音トラブル

マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることで、室内の話し声や物音が廊下に響き渡ってしまうため、時間帯によっては騒音トラブルに発展してしまう可能性があります。

短時間でも開けっ放しにする場合は時間帯を考えて、なるべく物音を立てないようにすることが大切です。

2.異臭トラブル

マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることで室内の匂いがマンションの廊下に出ていってしまうため、異臭トラブルに発展してしまう可能性もあります。

普段生活している中では自分の部屋の異臭に気づくことができないことが多いため、タバコを吸っている方や匂いのキツイお香や香水などを使用している場合は換気の際に気をつける必要があります。

3.防犯トラブル

マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることで室内が丸見えになってしまいますので、空き巣や窃盗などの防犯トラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。

また、ドアチェーンなどで侵入できないようにしたとしてもスキマからものを盗まれてしまうリスクもありますし、中の様子が伺えてしまうため、防犯的にはよくない状況になります。

このような理由から防犯的にもマンションの玄関ドアを開けっ放しにするのはやめましょう。

開けっ放しにすることで玄関ドアが壊れることも

マンションの玄関ドアは常時開放状態にならないように自動で閉まるように設計されているため、ドアストッパーなどで常時開放してしまうと玄関ドアの周辺部品であるドアクローザ―に想定外の負担がかかり、最悪、玄関ドアの部品が壊れてしまう可能性もあります。

玄関ドアはマンションの共用部に当たるため、故障してしまうと管理会社の指示に従って修理する必要ができてしまいます。

まとめ

そこで本記事では、マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることで生じるさまざまなリスクについて詳しく解説しました。

マンションの玄関ドアを開けっ放しにすることで効率的に換気をすることができますが、延焼を防ぐための防火扉という大きな役割があるため、基本的には開けっ放しにすることはNGです。

また、短時間でも開けっ放しにする場合は住民トラブルや防犯トラブルを避けるためにも控えておくことが無難です。

ぜひ本記事を参考にしてマンションの玄関ドアを開けっ放しにしてはいけない理由をチェックしてみてください。

ブログ
山口と佐賀の窓(ガラス、サッシ)×ドア修理専門店|窓店(マドミセ)