内窓で比較されることの多いインプラスとプラマードUの違いを徹底比較

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内窓は断熱効果や防音効果を高める商品として広くPRされています。その中でも、業界最大手のLIXIL製内窓を「インプラス」と言います。ライバル企業でもあるYkkapも内窓を販売しており その商品名を「プラマードU」と言います。本日は、この両企業の内窓について比較して行きたいと思います。

内窓取付を検討されている方は参考にされて下さいね。

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<基礎知識>内窓比較、インプラスとプラマードUについて

まずは、それぞれの商品について、基本的な部分を説明して行きたいと思います。テレビCMやホームセンターで内窓をよく目にする様になったけどイマイチ理解できていないと言う方は押さえておきたいポイントです。

インプラスについて

インプラスとは、窓ガラスと建物を取り付けるときに使用する窓枠とガラスフレームの総称である「窓サッシ」を販売する業界大手メーカーである『LIXIL(リクシル)』が販売する、室内用リフォーム専用の窓サッシです。

プラマードUについて

プラマードUとは、LIXILと同様に窓サッシを取り扱うメーカーである『YKKap株式会社』が販売する室内用窓サッシです。

インプラスとプラマードUの共通する特徴

インプラスとプラマードUはどちらも二重構造で作られています。

窓を二重構造にすることを内窓とも言いますが、既存窓サッシの内側に樹脂サッシを取付ける事で窓と窓の間に新たな空気層を作り、室内の断熱性や、防音性を高める効果が期待できます。気密が高い室内は冷暖房の使用頻度を減らす効果が期待できる為、省エネ効果を向上させた大人気商品として注目されているのです。

つまり、大きな括りでいうとインプラスとプラマードUはアピールポイントが同じ競合商品といえます。ブランドの好みやメーカー独特の色味、少し違ったデザイン性が比較ポイントになりますので、機能性が高まればあまりこだわらないとお考えの方は費用面にのみにフォーカスを当てて検討すると良いでしょう。

細かい部分もしっかり選択したいと言う方は、下記の相違点に着目して比較しては如何でしょうか。

インプラスとプラマードUの違いを徹底比較していきます。

インプラスとプラマードUの相違点について

インプラスとプラマードUでは細かい部分で相違点があります。主だった点は下記の7項目となります。

・性能の違い

・居室用のカラーの違い

・浴室用のカラーの違い

・取付枠幅の違い

・防塵性の違い

・和紙調ガラスの違い

・和紙調ガラスの組子の違い

それでは、それぞれの違いを詳しくご紹介していきます。

1.性能の違い

インプラスとプラマードUは基本的な性能は変わりませんが、耐風圧性能のみ異なります。

インプラスとプラマードUの基本的な性能の違いを表にまとめると下記の通りです。

基本的な性能インプラスプラマードU
断熱性H-5等級H-5等級
気密性A-4等級A-4等級
遮音性T-4等級T-4等級
耐風圧性能400Pa600Pa

耐風圧性能こそ異なりますが、基本性は同等のものと考えて問題ないでしょう。

2.居室用のカラーの違い

インプラスとプラマードUの居室用のカラーはそれぞれ異なり、同色であるホワイトのカラーも大きく異なります。

同じホワイトでも室内の雰囲気によっては合う合わないがある可能性があります。「ホワイト」と言う色の名称だけで判断するとイメージと違う事もありますので、実物のカラーを見て確認するようにしましょう。

居室用のカラーを表で比較すると下記の通りです。

インプラスプラマードU
ショコラーデ キャラメルウッド ニュートラルウッド ライトウッド ホワイト ライトグレーダークブラウン ミディアムオーク 木目ナチュラル 木目クリア ホワイト グレイ

3.浴室用のカラーの違い

インプラスとプラマードUの浴室用カラーは、どちらもホワイト系のみになります。

ただ、先ほどもお伝えしたように、同色のホワイトでも色味はかなり異なっているため、実物を比較することがいいでしょう。

インプラスとプラマードUの浴室用のカラーを表で比較すると下記の通りです。

インプラスプラマードU
ホワイト プレシャスホワイトホワイト

4.取付枠幅が異なる

インプラスとプラマードUでは、取付枠のサイズが異なるため、それぞれの窓サッシを設置するために必要になる奥行きが異なります。

具体的には、インプラスの2枚引き違い窓に必要なのは「窓枠の奥行きが70mm」、プラマードUの2枚引き違い窓に必要なのは「窓枠の奥行きが73mm」です。

どちらも必要な奥行きに満たない場合は、ふかし枠と呼ばれる窓枠延長部材を使用して調整します。

5.防塵性能が異なる

インプラスとプラマードUでは、防塵性について大きな違いがあります。

LIXIL製インプラスは、プラマードUと比べて内窓に樹脂製の部材が多く使用されています。本来であれば静電気を発生しやすくホコリが付きやすいですが、それを防ぐためにダストバリアという特殊な加工が施されていますので、ホコリがつきにくくなっているのです。

一方で、Ykkap製プラマードUの内窓にはこのようなホコリを寄せ付ける機能は備わっていません。

6.和紙調ガラスの違い

インプラスとプラマードUには和室にも使用できる障子に寄せたデザインで作られている和紙調ガラスが用意されています。

インプラスでは、ペアガラス仕様、単板ガラス仕様それぞれに和紙調ガラスが用意されていますが、プラマードUでは和紙調ガラスに似せた すりガラス等が使用されているのです。

ガラスの細かな仕様が異なるとご理解下さい。

どちらが優れているガラスというわけではありませんが、ガラスの加工方法が異なることを覚えておきましょう。

7.和紙調ガラスの組子の違い

インプラスとプラマードUでは、和紙調ガラスを用いる時には組子と言われる細い木を組み合わせたデザイン障子が用意されています。この組子仕様でより和風テイストで演出できるのですが、この組子のタイプが少々異なります。

インプラスの組子は「荒間格子(あらまごうし)」と呼ばれるタイプのみが用意されており、プラマードUでは「荒間格子」と「横繁吹寄格子(よこしげふきよせこうし)」の2種類から選ぶことが可能です。

まとめ

本記事では、内窓の比較で使用されることの多いインプラスとプラマードUの違いについて詳しくご紹介していきました。

類似品として比較されがちなインプラスとプラマードUの2つの商品ですが、細かな所では色々と違いがあるのもご理解頂けたのではないでしょうか。

ただ、機能的にはほとんど変わりがないため、どちらを選ぶのかはデザイン性やカラーで比較して選ぶことになるでしょう。

色味を合わせる場合は、現在取り付けられている既存の窓サッシがLIXIL製かYkkap製かを確認するのも1つの方法です。同じメーカーのカラーは基本的に同じ系統になっていますので「ホワイト」の色味も限りなく近しいです。

機能・費用・デザイン・カラー十分に検討して後悔のない様に内窓を取付けて下さいね。