マンションなどの賃貸物件の所有者はオーナー(大家さん)であり、入居者は間借りしている状態です。
そのため、マンションのエントランスガラスが割れた場合は、所有者であるオーナーの負担で修理することになります。ただし、場合によっては入居者が修理費用を負担しなければならない場合もあり、ケースごとに責任の所在を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、マンションのエントランスガラスが割れたときの責任の所在について解説します。また、対処法や修理費用の相場なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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マンションのエントランスガラスが割れたときの責任の所在
マンションのエントランスガラスが割れたときは、「入居者の責任となるケース」と「オーナーの責任となるケース」があります。
どちらの責任になるかは、ガラスが割れた理由によって変わります。
では、具体的なケースを挙げて見ていきましょう。
入居者の責任となるケース
入居者の責任となるケースは、「故意・過失によるもの」です。
普段、マンションで生活しているとエントランスガラスに近づいたり、触れたりする機会があるでしょう。その際、わざとガラスを傷つけたり、入居者の不注意によってガラスが割れたりした場合は「故意・過失」に該当するため、入居者の責任でエントランスガラスを修理することになります。
たとえば、以下のようなケースが挙げられます。
- イライラしてエントランスガラス蹴ってしまった
- 子どもが投げたボールがぶつかって割れてしまった
- 購入した植木鉢を運び込もうとして、エントランスガラスにぶつけてしまった
オーナー(大家さん)の責任となるケース
「入居者の故意・過失」以外の理由は、基本的にマンションの所有者であるオーナーの責任で修理する必要があり、具体的なケースは以下のとおりです。
- 経年劣化
- 自然災害
- 空き巣・盗難
経年劣化
ガラスは時間が経つごとに劣化していくため、経年劣化でひびが入ったり、割れたりすることがあります。
経年劣化によってエントランスガラスが割れた場合は、オーナーの負担で修理が必要となります。エントランスガラスが割れているのを入居者が最初に発見したとしても、経年劣化による破損はオーナー負担で修理が必要となるので覚えておいてください。
自然災害
台風や地震などの自然災害でエントランスガラスが割れたときも、オーナーの負担で修理することになります。
ただし、災害で破損した場合は火災保険の補償を受けられる可能性があるため、オーナーは加入している保険会社に確認してみるようにしましょう。
空き巣・盗難
空き巣や盗難に入られたときに、エントランスガラスやエレベーターなどの共用部分を傷つけられた場合、オーナーが修理費用を負担することになります。
ただし、共用部分の被害についてはオーナー負担となりますが、家具や家電などの盗難は入居者負担で対応することになります。
空き巣や盗難による被害が疑われるときは、まず110番通報をし、その後盗難保険を申請する流れとなります。なお、家具・家電などの被害については、入居者が家財保険に加入していれば補償を受けられるので、確認してみてください。
マンションのエントランスガラスが割れたときの対処法
責任の所在にかかわらず、エントランスガラスが割れたら修理が必要となります。
賃貸物件の入居者のなかには、
「ガラスの割れを見つけたらどのように対処すべき?」
「入居者の過失で割ってしまったら、勝手に修理していいものなの?」
など、対処法について疑問を持っている方もいるでしょう。
エントランスガラスが割れたときの基本の対処法は以下のとおりです。
- ガラス片を回収する
- オーナー・管理会社に連絡する
- 現場の写真を撮影する
- 修理業者を手配する
- 必要に応じて保険会社に連絡する
- 修理を行う
入居者の過失によって発生したものでも、マンションの所有者はオーナーであるため、まずはオーナーや管理会社へ連絡する必要があります。勝手に修理会社を手配して手続きを進めてしまうと、トラブルの元になるので注意してください。
また、現場の写真を撮っておくことで、責任の所在を明らかにするのに役立ちます。また、災害などで破損し、火災保険を申請する場合も写真が必要となるため、撮影しておくようにしましょう。
マンションのエントランスガラスの修理費用の相場
エントランスガラスの修理を依頼する際、費用面について気になる方も多いでしょう。
エントランスガラスの交換にかかるおおよその費用相場は以下のとおりです。
透明ガラス厚み5mm | 90cm×180cm | 38,300円前後 |
90cm×210cm | 44,000円前後 | |
90cm×240cm | 68,000円前後 | |
ワイヤー入りかすみガラス厚さ6.8mm | 90cm×180cm | 37,000円前後 |
90cm×210cm | 49,000円前後 | |
90cm×240cm | 72,000円前後 |
ただし、ガラスの種類や大きさ、修理会社によって相場が変わるため、詳細な費用については業者に問い合わせてみてください。
なお、入居者の負担で修理する場合でも、マンションが提携している業者で修理を依頼しなければならないケースがあります。そのため、勝手に業者を探すのではなく、ガラスを割ってしまった旨をオーナーや管理会社に伝え、その後の対応方法について聞くようにしてください。
まとめ
今回は、マンションのエントランスガラスが割れたときの対処法について解説しました。
共用部にあたるエントランスガラスの破損は、どのような理由で破損したのかによって、責任の所在が変わります。入居者の責任で修理が必要となるのは、故意・過失のよるもののみであり、そのほかのケースで割れた場合は基本的にオーナー負担での修理となります。
エントランスガラスが割れたときに悩むことのないよう、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。