ガラスの代わりの素材として注目されているポリカーボネートですが、どのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、ポリカーボネートの概要やガラス・アクリルとの違い、メリット・注意点などについて詳しく解説します。
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ポリカーボネートとは?
ポリカーボネートとは、ポリカーボネートと呼ばれる熱可逆性樹脂の一種が原料として作られるプラスティック素材です。
ポリカーボネートという言葉を聞いた言葉を聞いたことのないという方も多いと思いますが、カメラレンズや高速道路の透光板、車のヘッドランプなど身近な場所で使用されています。
また、実はアクリルと並んでガラスの代用品として一般住宅でも使用されていることも多いのです。
ポリカーボネートの特徴
ポリカーボネートの主な特徴は以下のようなものがあります。
- 衝撃に非常に強い
- 透明度が高い
- 燃えにくい
- 紫外線に強い
- 傷が付きやすい
- 加工しにくい
- 値段が比較的高い
このように、ポリカーボネートはガラスの代わりとして使われることも多いですが、ガラスとは異なり衝撃に強いことや紫外線に強いなどの特徴があるのです。
ポリカーボネートとガラスの違い
ポリカーボネートとガラスの大きな違いは、耐熱性と傷の付きやすさです。
ガラスは熱によって加工される製品であるため耐熱温度が380℃ほどと非常に高いですが、ポリカーボネートは熱によって溶けてしまう性質を持っているため耐熱温度は140℃ほどです。
とはいえ、一般的に使用しているだけであれば140℃以上になることはほとんどないためデメリットは少ないですが、耐熱温度が低いことからポリカーボネートは加工がしにくいというデメリットがあります。
また、ガラスの表面には簡単に傷をつけることはできませんが、ポリカーボネートは少しの衝撃でも表面に傷がついてしまうという違いもあります。
ポリカーボネートとアクリルの違い
ポリカーボネートとアクリルの大きな違いは、表面の傷のつきやすさです。
先ほどもお伝えした通り、ポリカーボネートは表面に簡単に傷がついてしまいますが、アクリルは表面が硬いため簡単には傷はつきません。
とはいえ、ポリカーボネートとアクリルはどちらもプラスティック素材であるため、明確に見分けるポイントは少なく、ポリカーボネートのデメリットを解消するためにハードコートというコーティングやフィルムが貼られているとさらに見分けることは難しいのです。
ポリカーボネートのメリット
ポリカーボネートのメリットは以下の通りです。
- 衝撃に非常に強く割れにくい
- 吸水性が低く膨張しにくい
- 透明性が高い
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
1.衝撃に非常に強く割れにくい
ポリカーボネートはガラスに比べて非常に衝撃に強く割れにくい性質を持っているため、住宅では窓や屋根、ガレージ、フェンスなど、耐久性の求められる部分に使用されることが多いです。
耐久性は、ほかの透明樹脂に比べて約50倍ほどの強度、ガラスと比べると200倍の強度を誇っているため、ガラスが使用できない場所にも使用することができます。
2.吸水性が低く膨張しにくい
樹脂の中には吸水性が高く、水を吸ってしまうと膨張してしまい、寸法を正確に測ることができないことから建築資材として使用しにくいものもありますが、ポリカーボネートは吸水性が低いため膨張しにくく、寸法を正確に測ることができます。
膨張しないため、屋外でも問題なく使用することができるのです。
3.透明性が高い
ポリカーボネートの透明度はガラスには若干劣ってしまうものの、ガラスの透明度は約92%に対してポリカーボネートは約86%ほどと同程度の透明性を持っているため、ポリカーボネートを通して反対側を見ることは容易です。
しかし、同じく透明性のあるプラスチック素材であるアクリルの透明度は約93%とガラスと同等の透明性を持っているため、透明度が重要視される場面ではポリカーボネートではなくアクリルを選ぶといいでしょう。
ポリカーボネートを使用するときの注意点
ポリカーボネートを使用するときの注意点は以下の通りです。
- 傷がつきやすい
- ガラスよりも費用が高くなることがある
- 汚れが取れにくい
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
1.傷がつきやすい
先ほどもお伝えした通り、ポリカーボネートは傷がつきやすいため、窓などにガラスの代わりとして使うことは難しいです。
また、ガラスとは異なり使用期間が長いほど傷が蓄積してしまうため、傷が気になる場合は定期的な交換が必要になることもあります。
2.ガラスよりも費用が高くなることがある
ポリカーボネートはガラスよりもやや割高になる可能性があります。
900mm×900mmのサイズの場合、ガラスの費用相場は12,000円〜22,000円ほどですが、ポリカーボネートは18,000円〜28,000円ほどとなっています。
そのため、ポリカーボネートのほうが若干コストがかかることがあるのです。
3.汚れが取れにくい
ポリカーボネートはガラスに比べて汚れがつきやすいため、定期的な掃除は欠かせません。
中でも屋外で使用する場合は雨風などの影響で汚れが付着しやすいため、3ヶ月〜半年ほどの期間ごとに洗剤を使用して掃除することが長持ちさせるコツになります。
また、長期的に汚れを放置してしまうとこびりついてしまって洗剤では落とせなくなってしまうため注意しましょう。
まとめ
本記事では、ポリカーボネートの概要やガラス・アクリルとの違い、メリット・注意点などについて詳しく解説しました。
ポリカーボネートがガラスと同等の透明度を誇っている素材であるため、ガラスの代わりに使用されることもありますが、窓ガラスなどの代わりとしてポリカーボネートが使用されることはほとんどありません。
とはいえ、耐久性の問題からガラスが使用できない場所には積極的にポリカーボネートが使用されているため、覚えておくと意外な活用方法があるかもしれません。
ぜひ本記事を参考にしてポリカーボネートについてチェックしてみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。