本日は、サッシ修理を行った現場の施工実績となります。冒頭の写真の様にグラインダーでサッシ上部の10mm程度を切断しました。
事の始まりは、以前対応したリピートのお客様から「サッシの動きが悪いので見て欲しい」と連絡を受けたのがきっかけです。現地調査に伺ってみると窓サッシの上部が枠に当たってしまい途中でひっかかり動かなくなっています。「あ~これはダメですね。。ほらお客様ご覧ください。ここ当たっているでしょう・・・」
「あら、こんな事あるの?窓を替えないとダメ?もう古い家だしお金をかけて修理したくないのよ。。」
お客様的は応急的に修理できれば良いと言うご意向でした。
本日はサッシ修理で伺った現場の写真と、窓サッシが枠に当たる不具合の修理について色々と考えて行きたいと思います。
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窓サッシが枠に当たる不具合の修理方法
窓サッシが窓枠に当たる不具合は築年数の経過した木造住宅で起こる可能性が高いです。さらに窓の開口が広いと言う条件が加わるとリスクはさらにアップします。主な原因は窓枠の上部がたわむ事が原因です。開口の中心部分が落ちてくるのです。その為、鉄筋コンクリート造のマンションではまず起こらない症状といえます。
この症状が出た時の修理方法としては以下の様な方法となります。
戸車調整
窓サッシの下に取付けられている戸車は高さを調整する事が出来ます。全部の戸車が高さ調整できる訳ではありませんが、多くの戸車はプラスドライバー1つで高くしたり低くしたり調整が可能です。今回は窓サッシが枠に当たる不具合なので戸車の高さを低くしてあげれば窓全体が数ミリ下がりますので窓枠との干渉が解消されるかもしれません。
サッシカット
今回行った修理方法は、こちらのサッシカットになります。物理的にサッシの高さを低くしてトラブルを解決します。窓サッシを切断するので素人の方は止めておいた方が無難です。切り欠け等も考慮し、グラインダーでサッシ加工を行います。サッシを短くすると言う事は中に入っているガラスも短くする必要があります。ガラスカットも合わせて行う事で修理をして行きます。
窓交換
予算をかけて完璧に修理する方法もあります。窓サッシを一式枠ごと交換すればスッキリ解決します。少なくとも20万円以上は費用がかかってきますが、新品の枠から取付するので窓サッシと枠が干渉する事がなくなります。
サッシの縦の長さを短くしサッシ修理を行います!
サッシカットを行った実際の現場写真です。
サッシの上部を10mm程短くする計画です。マーカーで印をつけて間違いのない様に確認します。くれぐれも申し上げますが、サッシの上部を10mmカットすれば良いという話しではありません。
切り欠け部分の加工し、全体的に10mm短くするのです。サッシは縦框と横框で組み上げられていますので、組込む部分の加工が必要だと言う事なのです。
サッシ全体で10mm短くなるので、当然今まで同様のガラスではサッシの中に入りません。ガラスも10mm分カットする必要があります。
ガラスをカットし、切り欠け部分を加工しました。切り欠け部分にヤスリをかけて綺麗に仕上げて行きます。
ネジの穴位置も代わりますので穴開け加工も行います。
全体的にサッシの長さを短くする事が出来ましたら再度サッシを組み上げます。サッシ枠に擦っていた窓サッシを枠に建て込み状態をチェックしました。
はい。しっかり適度な隙間も出来ましたので上枠に干渉す事も無くなりました。「あ~これこれ、もともとこんな感じでした。大きな工事にならなくて良かったです。」とご満足して頂けました。
サッシ加工はありなのか?
今回はサッシ切断加工修理でサッシのトラブルを解消しましたが、窓サッシで切断なんかしても大丈夫なの?と不安になられる方もいらっしゃると思います。基本的には正攻法といえませんので窓サッシを一式交換された方が良いかもしれません。ただ以下の点を考慮して、あまり予算をかけたくない方は、サッシ加工もアリと言えばアリではないでしょうか?1つの選択権が増えると捉えるのはいかがでしょうか。
強度の問題
一番気になるのは強度の問題かと思います。サッシを切断して窓の強度は損なわれないのか?まず、窓には躯体を支える役割はありません。想像して頂ければ分かる様に、窓は住宅に対してフリーの状態です。荷重がかかっていないと言う事は、住宅の強度には関係していないと言う事です。
では、窓サッシ自体の強度についてはどうでしょうか?精密な設計上作られているとは思います。もちろん、ビス止めしない、ガラスを入れないなどの加工は問題になると考えますが、切り欠けを切り直して正規の組み立てと同じ内容で組みます。その為、こちらも特には強度には影響しないと考えています。
気密性の問題
気密性に関してもほとんど影響はないでしょう。気密ゴムやクレセント錠の密着を扱うと気密性にも直結しますが、高さを短くする加工では特に気密性に係る部分を触りません。強いて言うと、窓サッシと枠が干渉している状態から、サッシを短くして枠との間に隙間を作りました。その隙間が気密性を損なわせると言う話しになると本末転倒ですが、本来のあるべき隙間なので許容範囲内だと考えます。
まとめ
いかがでしたか?本日は、サッシ切断加工を行った現場写真と、サッシを切断する事についてのリスク等について考えて見ました。ちなにみ、サッシ屋の全てが、この様な加工を行う訳ではありません。弊社では、あまり予算をかけたくないと仰るお客様への対応策としてサッシ切断を行う事がありますが、多くのサッシ屋さんは「いや~お客様、こうなってしまっては窓を交換する以外修理できないです!」と窓交換1択で提案する業者の方が多いのではないでしょうか。それはそれで、全く間違った事ではありません。王道です。中にはこの様な修理方法もあるのだなと参考にして頂ければ幸いです。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。