当社では、窓サッシの修理や交換を行っていますが、その中でも定番と言えるサッシの故障状況があります。今回は窓サッシでよくご依頼がある4つの修理について、知っておくと役に立つチェックポイントと修理費用について説明をしたいと思います。
「最近、窓サッシの調子が悪いけど、修理するといくらくらいかかるか心配~」と心当たりのある方は、ご一読下さいね。
1.戸車による窓サッシの修理
窓サッシの不具合として不動のNo1で、故障が発生する箇所は戸車です。(当社実績に基づいています)横にスライドして開閉を行う窓にはサッシの下の部分に戸車と言われる車(滑車)が取付けられていますが、10年、20年と永く使用するとその戸車が経年劣化により摩耗で擦り切れたり、部品その物が壊れてしまいます。戸車には純正戸車と言われる、今と同様の戸車、又は汎用品戸車と言われる代用品があります。可能であれば純正戸車に取替えする事がベストですが、部品の供給が終了している場合は、汎用品戸車を使用し修理を行います。
戸車修理のポイント
戸車が悪くなるとサッシを横にスライドさせる時に、窓が重たくなる症状や、動かなくなる症状が現れます。サッシを取り外して、サッシの下部を見ると戸車が確認出来ますので、消耗していないか、壊れて欠損していないかを確認します。同じ戸車が入手出来れば自分で取替えられる事もあります。
戸車修理費用
自分で取替が出来る場合は、部品代の1,000円~3,000円程度で済みます。
業者に依頼する場合は、8,000円~15,000円(1個あたり)となります。窓サッシには戸車が2個ついていますので、2個同時に交換すれば16,000円~30,000円がおおよその修理費用になってきます。
2.鍵のかかりが悪い
サッシの不具合として鍵のかかりが悪くなるケースも多々あります。鍵というのは、窓のクレセント錠と玄関引き違いサッシで使用している召し合わせ錠、この2つを指します。
鍵(錠)は防犯にとって大変重要な設備になりますので「あれ?様子がおかしいな・・。」と感じれば早めに修理する事をお勧めします。完全にダメになった時点で業者を手配すると、相見積もりをする余裕もなくなり高い修理代金で修理をしなければならない状況になる事があるからです。
鍵のかかりが悪い時のポイント
クレセント錠・・・
クレセント錠のかかりが悪い時は、本体そのものが、固くて動きずらい時と、本体の位置がズレてしまいクレセント受け位置と噛み合っていないケースがあります。前者の場合はクレセント錠本体を交換する事でトラブルが解決します。ホームセンターでも取替用のクレセント錠が販売されていますので、ご自身で取替える事も可能です。
召し合わせ錠・・・
玄関引き戸等の錠である召し合わせ錠は、クレセント錠同様に、本体と受け側の位置のズレにより鍵のかかりが悪い事も多々あります。プラスドライバーで固定ネジを少し緩めて微調整を行ったり、ホームセンターで販売されている潤滑スプレーで症状が解消する事もあります。手に負えない場合は無理をせず業者に依頼した方がよいでしょう。
クレセント錠と召し合わせ錠の修理費用
クレセント錠・・・
ホームセンターやネットで適合できるクレセント錠が見つかれば1,000円程度で部材は販売されています。取替用のクレセント錠でも2,000~3,000円程度と言った所でしょう。業者に依頼をした場合は、8,000円~15,000円程度が目安の価格といえます。
召し合わせ錠・・・
DIYの得意な方であれば召し合わせ錠の交換も可能です。部品代は4,000円~8,000円程度ではないでしょうか。業者に依頼した場合は15,000円~30,000円程度の費用がかかります。ディンプルキー等防犯性の高い鍵もありますので、取替えの際はよく検討して下さいね。
3.窓のガタツキを修理
風の強い時に窓がガタつくとご相談を受ける事があります。この場合、考えられ修理箇所として、サッシ振れ止めの破損と言う事が最も有力ですが、稀に、窓ガラスがガタついている状況もあります。窓ガラスがガタついている場合は次の項目で説明いたしますので、ここではサッシ振れ止めについて見て行きたいと思います。
サッシ振れ止めの修理についてポイント
サッシの振れ止めとは、サッシの上部に取り付けられているプラスチック製のカバーの様なものです。サッシレールに建て込まれており、この振れ止めがあるお陰で窓サッシのガタツキを軽減する事ができます。長年使用したサッシでは経年劣化で振れ止めが破損して滑落している事もあり、それが原因で、サッシレールに対して窓サッシの建て込み部分に遊びが多く発生してしまいガタツキが生じている事があります。振れ止めを交換すれば良いのですが、正規品を探す作業が意外と難しく、サッシ屋に依頼した方が良い案件です。
サッシ振れ止めの修理費用
部品の調査及び取替作業として15,000円~25,000円程度が目安の金額になってくると思います。
4.サッシとガラスに隙間が発生している
「3.窓のガタツキを修理」も、サッシとガラスの隙間が発生している為に起こる事があります。通常窓ガラスは、コーキングや押さえのゴム(グレチャンやビート)で固定されている為にサッシ内でガタつく事はありません。しかし、押さえのゴムが劣化して無くなってしまう事で、固定が効かずに窓のガタツキを発生させる事があります。
さらに、サッシとガラスに隙間が発生すると、想像に難くないとは思いますが、隙間風が発生します。寒い冬に寒気が流れ込んだり、夏場の冷房が効きずらくなったりと窓の隙間風は早めに修理した方が良いトラブルです。
サッシとガラスの隙間についてポイント
サッシとガラスは押さえゴムが外れかかっている(無くなっている)ケースやサッシ内部に入り込んでいるケースが良く確認されます。基本的には窓サッシを一旦取り外して、窓枠を分解してゴムを巻き直す修理方法か、コーキングで隙間を塞ぎながら固定し直す方法で修理をするのが一般的です。素人の方に修理は難しく、サッシ屋に依頼する案件かと思われます。
サッシとガラスの隙間を修理する費用
窓サッシを分解する事なくコーキングで隙間を塞ぐ場合、その範囲により料金は変わってきます。1窓あたり概ね8,000円~15,000円程度が修理代金の目安と言えます。サッシを分解して押さえゴムのグレチャンを巻き直す場合は15,000円~20,000円程度が料金の目安になってきます。
まとめ
いかがでしたか?本日は窓サッシでよくあるトラブル4選について説明しました。窓の部品はネット等で購入する事も出来ますが、どれが適応するのか意外と難しい事もあります。そんな時は近くのサッシ屋さんに相談する事で解決できる可能性も高まるでしょう。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。