鉛(なまり)ガラスとは?製造方法や特徴、使用されている場所を紹介

ガラス

鉛ガラスについて、このような悩みはありませんか?

「そもそも鉛ガラスとは?」

「鉛ガラスはどうやって作られる?」

「鉛ガラスはどんなところで使用されている」

鉛ガラスは住宅などでは使用されることが少ないですが、意外と身近なところに使用されているため、見たことのあるという方も実は多いのです。

本記事では、鉛ガラスの概要や製造方法、メリット、デメリット、使用されている場所について詳しく解説します。

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鉛(なまり)ガラスとは?

鉛ガラスとは、一般的なガラスの主成分に加えて酸化鉛を添加して作られるガラスのことを指します。

透明度の高さや屈折率の高さからクリスタルのように輝くことから「クリスタルガラス」と呼ばれることもあります。

なお、20%以上の酸化鉛が含まれている鉛ガラスのことを「クリスタルガラス」、含まれている酸化鉛が20%未満の鉛ガラスのことを「セミクリスタルガラス」と呼びます。

クリスタルガラスの定義については曖昧な部分もありますが、「社団法人   日本硝子製品工業会」によると以下のように定義づけられています。

”クリスタルガラスとは、酸化鉛を主要成分として含むガラス、および酸化カリウム、酸化バリウム、酸化チタニウムなどを主要成分として含むガラスで、高い透明度を有し、かつ屈折率nDが1.520以上(註-1)で光沢のある美しい輝き、および澄んだ音色で特徴付けられる。

   このうち酸化鉛を30%以上含み密度が3.00g/cm3以上のものを「フルレッドクリスタルガラス」、酸化鉛を24%以上含み密度が2.90g/cm3以上のものを「レッドクリスタルガラス」、酸化鉛含有量が24%未満で酸化鉛単独もしくは酸化カリウム、酸化バリウム、酸化亜鉛と併せて10%以上含むものを「セミレッドクリスタルガラス」とそれぞれ呼び、また酸化鉛を含まず酸化カリウム、酸化バリウム、酸化チタニウム、酸化亜鉛など(註-2)を単独でまたは共に10%以上含むものを、主要成分を基にそれぞれ「カリクリスタルガラス」、「バリウムクリスタルガラス」、「チタンクリスタルガラス」などと呼ぶ。”(引用:社団法人   日本硝子製品工業会「「クリスタルガラス定義」を策定しました」

鉛(なまり)ガラスの製造方法

鉛ガラスには鉛が含まれていますが、鉛の融点は327.5℃ですので、一般的なガラスと同じ方法で加工されることが一般的です。

ただし、鉛の含有量が大きくなることで溶解温度を下げることができるため、酸化鉛の含有量が30%ほどの場合は1350~1450℃で溶解されます。

一般的なガラスの溶解温度が1700℃以上であることを考えると、加工しやすいガラスと言えるでしょう。

鉛(なまり)ガラスのメリット・特徴

鉛(なまり)ガラスのメリット・特徴は以下の通りです。

  • 見た目が美しい
  • 加工がしやすい
  • 放射線を通さないように加工できる

それぞれのメリット・特徴について、以下で詳しく解説します。

見た目が美しい

鉛ガラスの大きな特徴となるのが、その美しさです。

クリスタルと称されるほど美しい見た目をしているため、高級グラスや工芸品など、さまざまな製品に活用されています。

加工がしやすい

先ほどもお伝えしたとおり、一般的なガラスに比べて鉛ガラスは溶解温度が低いため、比較的加工がしやすいという特徴があります。

また、ガラス瓶などに使用されるソーダガラスよりも成形しやすいことから、さまざまな形の製品を作ることができることがメリットです。

放射線を通さないように加工できる

鉛ガラスは高級グラスや工芸品だけではなく、医療や建築などの工業用途としても使用されることが多いです。

その大きな理由としては、酸化鉛の含有量を大きくすることで放射線を遮断する機能を加えることができるからです。

放射線を遮断できるまで酸化鉛を含有した鉛ガラスのことを「放射線遮蔽ガラス」と言います。

鉛(なまり)ガラスのデメリット

鉛(なまり)ガラスのデメリットは以下の通りです。

  • 値段が高い
  • 世界的に鉛の使用が禁止されている

それぞれのデメリットについて、以下で詳しく解説します。

値段が高い

鉛ガラスは一般的に使用されるガラスではないですが、必要になる場合は値段が高いというデメリットがあります。

たとえば、病院のレントゲン室で使用する鉛ガラスの場合は150mm×200mmで10,000円前後、鉛ガラス入りのグラスの場合は1つ8,000円前後〜という価格帯になっていることが多いです。

世界的に鉛の使用が制限される動きにある

EUにおける電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する法律である「RoHS指令」では鉛の使用が制限されています。

日本においては「RoHS指令」で定められているような鉛を規制する法令は現在ありませんが、鉛という物質に危険性があることは間違いありませんので、今後さらに規制される動きが活発になる可能性もあります。

(参照:環境省「2.我が国における有害物質管理の現状」

鉛(なまり)ガラスが使用されている場所

鉛(なまり)ガラスが使用されている場所は主に以下の通りです。

  • 病院のレントゲン室
  • 高級ブランド

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

病院のレントゲン室

先ほどもお伝えしたとおり、鉛ガラスの中でも「放射線遮蔽ガラス」は病院のレントゲン室を中心に使用されています。

具体的には、滅菌消毒が必要なX線撮影室の操作室の窓、血管撮影室等の薬品が飛び散りやすい撮影室の窓などに使われています。

鉛の含有量に応じて遮断できる放射線の量は異なります。

高級ブランド

鉛ガラスはその美しい見た目から、高級ラグジュアリーブランドのアクセサリーや香水瓶、高級食器ブランドのグラスなど、さまざまな高級品に使用されています。

世界的なクリスタルブランドである「サン・ルイ」や、高級食器ブランド「バカラ」など、世界的なブランドも鉛ガラスを使用した商品を展開しています。

このような高級ブランドでは、酸化鉛の含有量を30%ほどと高い割合で含めることによって、ガラスの透明度、屈折率、反射率を非常に高くすることで魅力的な見た目にすることで、さらに鉛ガラス製品の価値を高めているのです。

このような鉛ガラスの含有量が多い製品は、見た目の美しさだけではなく、金属のように「チーン」という美しい音が鳴ることも特徴となっています。

まとめ

本記事では、鉛ガラスの概要や製造方法、メリット、デメリット、使用されている場所について詳しく解説しました。

鉛ガラスはその美しさから高級グラスや工芸品として使われることもありますし、放射線を遮断できる機能を持っていることから病院のレントゲン室で使用されることもあります。

鉛ガラスは一般的に使用されませんが、高級グラスなどを購入してその美しさを味わってみることもおすすめです。

ぜひ本記事を参考にして、鉛ガラスについてチェックしてみてください。

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