扉や蓋を開閉させるのに欠かせない部品のことを「丁番」と言います。
小さく目立ちませんが、負荷がかかりやすいパーツなので、長年使い続けると故障するケースも多い部品です。
そこで今回は、丁番が壊れたときの交換方法や、有名なメーカーなどを解説します。丁番の不具合が見られ、交換を検討している方はぜひ参考にしてください。
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蝶番とは?
「丁番」は、ドアや蓋、窓などの開閉を支える部品のことを指します。蝶々が羽根を動かしているように見えることから「蝶番(ちょうばん・ちょうつがい)」と呼ばれることもあります。
丁番は二つの金属片がピンで連結されていて、そのピンを中心に回転することで物体を開閉することができる構造です。
丁番は、その取り付ける物の形状や動かし方、使用目的などに応じてさまざまな種類やデザインがあります。たとえば、家のドアに使われるもの、キャビネットや家具の蓋に使われる小さなもの、特殊な用途のための隠し丁番など、多種多様な種類があります。
この丁番が適切に取り付けられていることで、ドアや蓋がスムーズに開閉でき、かつ定位置に固定することが可能であり、生活に欠かせない部品の一つです。
丁番が壊れたときの交換手順
ドアや蓋の開閉を支える丁番には大きな負荷がかかっているため、開閉を繰り替えることで少しずつ劣化してしまいます。
たとえば、人の出入りが頻繁にある玄関ドアや、リビングの室内扉などは、丁番の不具合が起きやすい箇所です。「建付けが悪く扉の開閉がドア枠に引っかかる」「開閉時にギーギーと変な音がする」といった場合、丁番の不具合が考えられます。
丁番に不具合が起きたが交換するのが一般的ですが、比較的簡単なのでDIYでも対応できる場合が多い傾向にあります。では、丁番の基本的な交換手順を見ていきましょう。
蝶番のメーカー・種類を確認する
まずは不具合が起きている丁番のメーカーや種類を確認しましょう。同じ型番の物を入手できれば、比較的簡単に交換できます。
ただ、全く同じ丁番を入手できれば良いですが、長年使用している家具やドアの蝶番は古い型のものが多く、現在は生産されていないことも少なくありません。
同じ型の蝶番を使用したい場合、特注での製造が必要になることもありますが、その際は費用が高くなりやすい点に注意しましょう。全く同じ物が手に入らない場合でも、サイズが近い蝶番を選べば、取り付け位置を調整したり、建具を加工したりすることで取り付け可能な場合があります。
建具から蝶番を取り外す
交換用の丁番を用意できたら、古い丁番を取り外しましょう。
丁番は基本的にネジで固定されているため、ドライバーがあれば取り外せます。ただし、玄関扉など、扉の重量が重いときは怪我をしないようきちんと固定した状態で作業することをおすすめします。
新しい蝶番を取り付ける
古い丁番を取り外したら、新しい丁番を取り付けます。
同じ型番の丁番があれば、古いものと同じ位置に設置するだけで問題ありませんが、同型のものが手に入らなかった場合、新しい蝶番の取り付け位置を微調整しなければなりません。
調整が終わったら、新しい蝶番をネジで取り付けて作業は完了です。
蝶番の交換は業者に依頼するのもおすすめ
丁番はシンプルな構造なので、DIYで交換しようと考えている方も多いでしょう。しかし、DIYで行うことで失敗するリスクもあるため、不安な場合は業者に依頼することをおすすめします。
たとえば、建具を損傷させてしまったり、建て付けが合わなかったりするのはよくある失敗例です。また、元の型番と異なる丁番を取り付ける場合、新しい穴を開ける必要があり、ネジ穴が合わないというミスも起こりがちです。
このような失敗を避けるためというのはもちろん、怪我をするリスクが高い重量のある玄関ドアなどは、業者に依頼することを検討してみましょう。
丁番の製造で有名なメーカー4選
最後に、丁番の製造で有名なメーカーを紹介します。
スガツネ工業株式会社
スガツネ工業株式会社は、1930年創業の歴史ある企業であり、家具金物や建築金物、装飾金物、機構部品、電子通信機械用部品など、さまざまな部品や金物を製造しています。
スガツネ工業株式会社は「開発・デザイン・設計・製造・検査・流通」をすべて自社で行っており、物の開発から顧客の手元に届くまでをワンストップで対応していることが強みです。
公式通販である「スガツネット」から、多種多様な丁番を購入できるのでおすすめです。
株式会社ニシムラ
株式会社ニシムラも丁番のメーカーとして知名度が高く、主力製品の「扉用の丁番(蝶番)」は、業界占有率は60%以上を誇っています。
100分の1mm単位で加工精度を調整できたり、3DCADを用いた強度解析を用いた製品開発を行ったりしており、高精度な丁番を提供しています。
株式会社栃木屋
「あらゆる産業で活躍できる機構部品づくり」をスローガンにしている株式会社栃木屋は、さまざまな産業で利用可能な高品質な機構部品の設計や製造を行っています。
丁番の製造・販売も実施しており、軽い力で扉や蓋を開閉できるが特徴です。自社で製品を製造しており、高品質であることも強みの一つです。
実際に、株式会社栃木屋の機械部品は飛行機のボーイング787や船舶のイージス艦、新幹線のEX5系、E6系、E7系N700系などにも採用されており、高い技術力が評価されています。
まとめ
今回は丁番が壊れたときの交換方法や、丁番の有名メーカーなどを紹介しました。
丁番は普段意識することが少ない物ですが、生活に欠かせない部品の一つです。扉や蓋など身近な存在であることに加え、年数が経つごとに劣化しやすいパーツでもあるため、不具合が見られたときの交換方法を知っておくと便利です。
交換の手順は比較的簡単ですが、古いものと同じ型番が手に入らなかったり、重量のある玄関ドアを交換したりするのは難易度が高いため、状況に応じて業者に依頼することをおすすめします。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。