新築やリフォームで、天井の仕上げ方に悩んでいる方も多いでしょう。
天井は空間を構成する重要な要素であり、天井の仕上げ方によって空間のイメージが大きく変わります。一般的に多い仕上げ方といえばクロス仕上げですが、「ルーバー天井」はデザイン性の高さから人気があります。
そこで今回は、ルーバー天井とは何か、メリットや注意点、素材ごとのイメージの違いなどを解説します。
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ルーバー天井とは?
ルーバーとは、羽板と呼ばれる細長い板を、平行かつ等間隔の隙間を開けて並べたもののことです。ルーバーを用いて仕上げた天井のことを「ルーバー天井」と言います。
カフェやオフィスなどで見かけることが多く、シンプルなクロス仕上げではなく工夫を加えることで、空間のデザイン性が高まることから人気があります。
また、天井のほか、外構の目隠しや空間を仕切るパーテーションとして縦や横並びで配置されることもあり、使い方によってさまざまな空間や場所に取り入れることが可能です。
マンションや戸建ての天井にもルーバーは施工可能?
オフィスやカフェのほか、マンションや戸建てなどの住空間にも採用可能です。
たとえば、鉄筋コンクリート造のマンションは、構造上大きな梁が通っているため、天井に凹凸ができてしまいます。凹凸が気になるという理由から、天井の凹凸を隠すように施工することも可能ですが、天井全体が低くなって圧迫感が生まれるため、あえて梁を隠すのではなく、周りにルーバーを採用することで凹凸を目立たないように施工する方法があります。
このような、機能的な要素から採用されるケースもあれば、デザインの良さから施工されることもあり、さまざまな空間に施工できるのは魅力といえるでしょう。
ルーバー天井に用いられる素材とイメージ
ルーバー天井といえば、木材のイメージが強いですが、そのほかにもさまざまな素材の選択肢があります。
ここでは、代表的な素材と印象を解説します。
木材
ルーバー天井を施工するときに最も採用されるケースが多いのは、木材でしょう。
天井に木材があることで部屋全体がナチュラルで温かみのある空間になります。天井の木材に合わせて、床材やインテリアをコーディネートすると、統一感が生まれておしゃれな空間に仕上がりやすくなります。
アルミ・ステンレス
スタイリッシュな印象になるアルミやステンレスが用いられることもあります。
金属ならではの素材感によって、クールでモダンな空間を演出できます。ただ、無機質な印象になりやすいため、合わせるインテリアや建具を工夫するのがおすすめです。
また、アルミやステンレスは耐久性が高く、経年劣化を起こしにくいことや、汚れにくく掃除が簡単であるなどもメリットがあります。
樹脂
加工しやすい樹脂が用いられることもあります。
天然木のような素材の温かさはありませんが、好みの色やデザインに合わせて加工しやすく、細部までこだわりたい方におすすめです。
また、天然木と比べて腐食・色褪せ・ささくれなどが起こりにくい特長もあるので、「木材のルーバーが好みだけど、メンテナンスや耐久性が心配」という方は、木目調の樹脂製ルーバーを検討してみるとよいでしょう。
ルーバー天井のメリット
住宅やマンション、ビルやカフェなど、さまざまな空間に採用されていますが、具体的にどのようなメリットがあるのが見ていきましょう。
意匠性が高まる
ルーバー天井を採用すると、空間に陰影が生まれ、天井に立体感が生まれるので空間の意匠性が高まります。とくに、重厚感や高級感をプラスしたいときに効果的です。
一般的な天井の仕上げ方といえばクロス仕上げですが、「シンプルでオリジナリティがないから何か工夫したい」という方におすすめです。
天井を高く見せられる
一般的なクロス仕上げの天井よりも、奥行きが生まれて天井を高く見せられることもメリットの一つです。
天井が高く見えると空間全体が広く感じられる効果があるため、開放的な空間を演出したい場合に適しています。
照明を目立ちにくく、やわらかな光が入る空間を演出できる
ルーバーの隙間から照明の光が差し込む空間になり、間接照明のようなやわらかな光が入る空間を演出できるのもメリットです。
照明が明るさを確保するうえで欠かせませんが、照明の配置や数によっては雑多な印象にあることがあります。しかし、ルーバー天井なら、照明を隠しつつ光を取り入れることができ、ムードのある空間を演出可能です。
ルーバー天井を取り入れるときの注意点
天井を高く見せたり、デザイン性の高い空間を演出できたりするメリットがある一方、採用するときは注意点があります。
では、どのような点に注意すべきか見ていきましょう。
天井全体に施工すると重たい印象になる可能性がある
ルーバー天井は重厚感や高級感をプラスできると解説しましたが、天井全体に施工すると重たい印象になることがあります。
そこで、空間全体ではなく、天井を高く見せたいところなどで部分的に採用するのがおすすめです。一般的なクロス仕上げの天井の一部にルーバー天井がある方が、むしろルーバー天井のデザイン性が際立ってバランスのよい空間になります。
住宅で採用する場合は、キッチンの上部やダイニング空間の一部などに採用するのが人気となっています。
掃除やメンテナンスのしやすさを考慮する
ルーバーの間隔や大きさにもよりますが、天井に隙間ができる分、ホコリが溜まりやすいため掃除やメンテナンスについて考えておくことも注意点です。
日常的な掃除はもちろん、照明が切れたときにどのように交換するのかも考えておきましょう。また、キッチンの上部に採用する場合、油汚れが目立ちやすくなるため、耐久性が高く汚れが目立ちにくい色を採用するなど、掃除やメンテナンス性を考慮しておくと後悔しにくくなります。
まとめ
ルーバー天井は、デザイン性の高い空間になることから、新築やリフォームで人気が高まっています。
天井の仕上げ方が工夫されているため、一般的な住宅やオフィスとは違ったおしゃれな空間を演出しやすくなることに加え、天井が高く見えたり、照明や梁を隠せたりするのもメリットです。
ただし、天井に隙間ができる分、掃除やメンテナンスに手間がかかりやすいなどの注意点もあるので、掃除やメンテナンス方法を意識しながら素材や色、範囲、バランスなどを検討しましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、天井にルーバーを取り入れてみてください。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。