フロアヒンジとは扉の付け根部分、床に埋まっている設備の事です。一般の方は目にする事がないので”ピン”と来ない方が殆どですが、建物メンテナンス(賃貸管理)を行っている業者さんであれば、「あ~アレね!」とイメージ出来るのではないでしょうか?フロアヒンジは扉のスピード調整を行う事が主な役割です。扉のドアを閉める時にゆっくり閉まる印象はないですか?あれって実はフロアヒンジと言う設備が制御してくれているので、扉の出入りをする時に扉を気にせず安全に移動できるのです。仮にフロアヒンジが機能していないと”バタン”と勢いよく閉まって危うく人が挟まれてしまう事もありえます。またフロアヒンジと似たような機能を持つ設備にドアクローザーと言われる物がります。ドアクローザーは扉の上部、見える所に設置されていますので見ればすぐに分かると思います。対応出来る重量やドアの種類によってドアクローザーを設置するかフロアヒンジを設置するか決まる様です。
本日はそんなフロアヒンジについての情報となります。当社で交換工事を行った施工写真も合わせてご覧頂ければ「なるほど~そんな感じになっているのね!」と理解が深まるのではないでしょうか。
フロアヒンジ交換
当社で行ったフロアヒンジ交換施工写真です。マンションのエントランス扉に設置されていたフロアヒンジを交換しました。
新旧のフロアヒンジを並べて見ました。見た目で分かると思いますが、左側のフロアヒンジが古い物で、右側の物が新品のこれから設置するフロアヒンジです。
フロアヒンジはケースやBOXと言われるスペースに格納されています。既存のフロアヒンジを取り外すとこの様な感じです。
錆が目立ちますが、まだ全然綺麗な方です。物によってはスチールケースがボロボロになって金属部分に穴があいている事も珍しくありません。フロアヒンジ交換費用を決める項目にケースの交換を行うか、行わないかと言う項目があります。ケース交換を行うと、行わない時と比べて3~5万円ほどコストアップになります。再利用できるのであれば、塗装を施し再生した方が安く施工出来ます。
お客様とご相談した結果カラフルな色が良いと言う事で赤に塗装いたしました。
フロアヒンジ本体を取付けて行きます。位置をしっかり合わせないと鍵の掛や扉の閉まりに影響を及ぼします。傾きと位置を決めて固定しました。
フロアヒンジを設置後扉を建付け作業完了です。扉の閉まりもスムーズになりお客様からも満足して頂きました。
フロアヒンジの設置されている場所
フロアヒンジが設置されている場所は下記の様な場所ですが、扉が急に勢いよく閉まる様な不具合が発生した場合はフロアヒンジの故障である可能性が高いです。近くのサッシ屋さんに相談してみましょう。
・マンションのエントランス扉
・施設の入口扉
・店舗の入口扉
・会社の入口扉
フロアヒンジは個人宅に取付けられている事は殆どありません。個人宅や店舗・施設の入口ドアで、ドアの上の方に四角い設備とアームがあれば、それはドアクローザーだと思われます。フロアヒンジとドアクローザーが併用して使用されている事は原則ありません。逆にドアクローザーが見当たらなければフロアヒンジが床に埋まっている可能性が高まります。
フロアヒンジの耐用年数
フロアヒンジの耐用年数について気になる方もいらっしゃると思います。どれくらい使用出来るのだろうか?と、実際にフロアヒンジの調整交換を行っていると経験上、早くて10年程度で悪くなる事があります。通常は20年~25年程度で交換するイメージです。もちろん長持ちするフロアヒンジは30年以上でも使用できます。何故、そんなに使用出来る期間に開きがあるのでしょうか?
早くて10年で悪くなるケースとしては、環境に影響される事が多い様に感じます。雨が直接当たる場所に設置されていたり、水洗いで床を清掃する環境であったり。フロアヒンジ本体はスチール製の物が多いので水が良く当たる状態だとサビが起こりやすくそれが寿命を縮めているのではないでしょうか。
後は使用頻度です。次の項目で説明していますが、フロアヒンジは、使用頻度、使用回数と寿命は相関関係があると理解されています。
フロアヒンジの交換時期
フロアヒンジの交換時期は使用回数と大きな関連があると言われており一般的に30万回の開閉を越えると交換時期となりいつ故障が来てもおかしくない状況です。1日に50回の開閉をした場合は16.4年で30万回に達します。ま~妥当な交換時期ではないでしょうか。
車でも昔タイミングベルトと言われるベルトがあり、それは走行10万キロを超えると交換しなければならないと言われ一種の消耗品として認知されていました。10万キロで直に切れる事はありませんがタイミング的はいつ切れてもおかしくない使用年数と言う事です。最近の車はタイミングが無いそうですが、フロアヒンジも同じようなイメージですね。車のタイミングベルトと違う点は、事前に交換する必要はありませんのでフロアヒンジに不具合が発生した時点で速やかに交換すれば問題ないです。
まとめ
いかがでしたか?今回はフロアヒンジに関しての工事実例やフロアヒンジ交換のタイミングについて説明いたしました。何かのお役にたてれば幸いです。
>この記事の担当者(執筆/監修)<
株式会社スマイクリエイト代表取締役/1972年5月 福岡県生まれ
・賃貸不動産経営管理士<登録番号(1)057435>
・三協アルミ(一新助家)加盟店
20代の頃は、水道メンテナンス業務を約6年経験、2003年(31歳)に老舗サッシ屋に入社。ガラス・サッシ・ドアの修理リフォーム業務に従事。その間、アパート2棟を新築、建築から修理まで住宅について様々な体験を通じ知識の習得、キャリアを積んでいく。
2019年5月にネット集客に特化したサッシ・ガラス屋ビジネスを創業。ネット集客ができる強みを生かし、集客から施工まで一貫して自社完結できるビジネスを成立させる。この事により、お客様へ、お得な料金、安心した修理リフォームサービスを提供できる仕組みを構築した。
より一層の顧客満足・従業員満足・社会貢献を目指し、トライ&エラーの毎日を奮闘中。