フロアヒンジ交換時の周辺金物について。トップピボットやアームの交換時期とは?

フロアヒンジ

扉の開閉を制御する設備にフロアヒンジといわれるものがあります。本日は、フロアヒンジを交換した現場の写真と合わせて、このフロアヒンジ周辺の金物について説明していきたいと思います。

フロアヒンジの耐用年数や交換時期に関しては別の記事「フロアヒンジ交換を行いました!フロアヒンジの耐用年数や交換時期ってご存知ですか?」で説明していますので、こちらも参考にされて下さい。

よろしいでしょうか。

それでは参りましょう。

フロアヒンジ周辺金物「アーム」の交換

本日取替えるフロアヒンジは下の写真です。

大鳥機工製のD-22です。こちらのフロアヒンジは当社の現場ではよく見かける商品です。結構多くの扉で採用されているのではないでしょうか。ケースは少し錆がでていますが、まだまだ丈夫そうなので塗装して再利用します。

普段は、上の写真の様に、床と一体化されてなかなか分かりにくいです。扉も建て付けてありますので、一般の方にはあまり気付かれません。今回はこのフロアヒンジを取替える訳ですが、四角で囲っている部分を見て下さい。鉄が錆びていますね。このサビサビの部分がどこに接しているかと言うと下の写真部分です。

手で持っている金具が古い既存のアームという部品です。六角ネジ4本で固定されています。かなりサビサビの状態でしたので新しいものに取替えました。このまま使用してしまうと、今度はアーム側の不具合で扉の修理が必要になってしまいます。フロアヒンジ交換のタイミングで同時に取替えるのが最もベストです。

トップピボットの交換

アームは扉の下の部分に取付けられている部品でフロアヒンジとの接合部分です。丁度その反対側に、つまり扉の上部には「トップピボット」と言われる部品があります。同じ年数使用していますので、恐らくこの部分も錆が発生しているのではないかと覗いてみました。

しっかり錆び付いていました。せっかくなので一緒に交換しておきましょう。

このトップピボットは扉側に取付けられていましたが、実は枠側に取付けられているトップピボットもあります。

扉が取付けられている枠を下から撮影した写真です。扉は既に外していますのでトップピボットの全景が確認できます。

先程の扉側に設置されていたトップピボットの丸い穴に、枠側トップピボットの支柱が挿入し扉を固定する仕組みです。

新しいフロアヒンジに交換して、扉を建て付けたら作業完了です。今回は、アームやトップピボットといったフロアヒンジ周辺の金具も一式取替いたしました。

フロアヒンジ周りの金物で起こる不具合

フロアヒンジ周りの金物が劣化して悪くなるとどのような不具合が発生するのでしょうか?アームとトップピボット別々に見ていきましょう。

アームで起こる不具合

基本的に丈夫な金属なのでそうそう不具合が起こる事はありませんが、土台の部分(木製ドア)が破損のためアーム自体の位置が微妙に変化して扉が床に擦る様になったという現場対応を行った事があります。木製ドアの補修やアーム部分の嵩上げを行い修理をしました。

トップピボットで起こる不具合

トップピボットは扉脱着の際に操作を行いますが、それ以外で触る事のないパーツです。その為、トップピボットの不具合で何らかの修理が必要になる事例は当社では行った事がありません。ただ、扉脱着のに際し、トップピボットが正常に作動せず支柱を切断する事は多々経験があります。トップピボットは一度設置すると基本的にず~と触る事がないので固着して動かなくなる頻度は高い様に感じます。

まとめ

本日は、フロアヒンジ周辺の金具について役割や、取替時期などを説明いたしました。また、これらの金具が引き起こすトラブルについても考えましたが、実際に直接的にトラブルを起こすケースは少ないようです。フロアヒンジ交換で情報収集されている方は参考にされて下さい。

ちなみに今回ご対応させて頂いた現場は下関市となります。フロアヒンジの専用ページはこちらからどうぞ!


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